涌井で7人目 「楽天&ロッテ」タッグに上位球団は戦々恐々
■互いの弱点を補い合う
水面下でタッグを組んでいるかのごとく、今季CS進出争いを演じた2球団が互いの弱点を補い合っている。これに戦々恐々なのが、彼らを苦手としている西武とソフトバンクではないか。
今季、西武は楽天に11勝14敗と負け越し、ソフトバンクはロッテに8勝17敗という体たらく。結局、ロッテは4位に終わり、3位楽天はCS第1ステージでソフトバンクに敗れたが、ひとつ歯車が狂えば、結果は大きく変わっていたはず。
ソフトバンクの球団スタッフは「もし、ロッテが3位だったら……」と、前置きしてこう話す。
「多分、CS第1ステージで負けていたのはウチだったでしょうね。当時は2年連続V逸のショックもあり、ナインの士気はどん底。楽天との初戦を落として、ようやく目が覚めた。これが苦手意識を植え付けられていたロッテ相手なら士気が上がらず、そのまま力なく2連敗していた可能性が高い」
西武にしても、楽天がソフトバンクを撃破していれば、どうなったことか。短期決戦を突破した勢いがバカにならないのは、過去の歴史が物語っている。来季こそ日本シリーズ出場を目指す西武と、3年ぶりのリーグ優勝奪還を目指すソフトバンク。上ばかり見ていると、苦手球団に足をすくわれかねない。