来オフFA宣言の燕・山田哲 獲得狙うソフトBの潤沢な財力
現時点で国内志向が強いといわれる山田のウリは、通算202本塁打の長打に加え、3度の盗塁王に輝いた走塁。今も昔も、攻撃、守備両面で足が使える選手の需要は高い。
そんな中、広島OBの達川光男氏が先日、CS放送のプロ野球番組で山田の盗塁について言及した。広島の会沢と会話した際のエピソードを披露し、山田のすぐ後ろを打っていたバレンティンがソフトバンクに移籍したことで盗塁数が維持できるのか、疑問を呈した。
バレンティンは背丈があってリーチが長いため、振り終えた際にバットが捕手の頭に直撃したことが何度もある。捕手はその恐怖心から後ろに下がって構えざるを得ず、これが山田の盗塁をアシストしていたという。
この意見の賛否はさておき、大砲助っ人がいなくなることで、相手バッテリーのマークがより厳しくなる可能性はある。それでも山田本人は来季、打率アップと本塁打増はもちろん、盗塁を増やすことにもやる気を見せている。もし、来季も本塁打を打ちまくり、40盗塁、50盗塁と稼ぐようなら、市場価値はさらに上がる。
山田を巡っては来オフ、ソフトバンクや巨人が獲得に虎視眈々。メジャーの複数球団が調査を継続している。ソフトバンクが山田に「5年35億円」のオファーを出すというなら、ヤクルトはいくらなんでもお手上げだ。