ヤクルト奥川が恐れる首脳陣の「じっくり→なる早」変心
「シーズンの早い段階で一軍に出てきてくれたら。それが開幕ならなおさらいい」
奥川の右肘にまだ炎症が残っていることが発覚して、内部からは「今年1年間は二軍でじっくり育てた方がいい」との声も上がったという。「二軍でじっくり育てる」のは理想でも、実際問題として悠長に構えていられるのかどうか。まして奥川は高卒ルーキーながら即戦力という評価だったし、高津監督も「早い時期」に出てきてくれることを期待している。投手陣の苦しい台所事情が奥川の背中を押す、結果として調整のペースを早めることになったとしても不思議ではない。
ヤクルトは新型コロナウイルス対策として、キャンプ地のロッカールームや食堂などに除菌効果のあるオゾン脱臭機を設置する。脱臭機は奥川がスタートする二軍キャンプ地の西都(宮崎)にも置かれるというが、投手陣に上向く気配がなく、奥川の調整が前倒しされるようなら故障が心配。右肘は、それこそ取り返しのつかないことになりかねない。
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