巨人高卒2年目の戸郷が好投“先発3番手”太鼓判で背負う重責

公開日: 更新日:

 高卒2年目の戸郷翔征(19)がアピールを続けている。19日の中日との練習試合に登板。3回1安打無失点3奪三振の好投を見せた。これまで実戦3試合で計6回を無失点と抜群の安定感である。

 巨人はこのオフ、FA補強に失敗したものの、しっかり外国人3選手(育成を除く)を獲得。さらに開幕までに一塁の助っ人を獲得する可能性も残されている。周囲に「補強ばかり」と言わせないため、最近の原監督は、若手の抜擢にも前向きだ。

 4年ぶりに復帰し、3度目の指揮となった昨季は、ドラフト1位ルーキー高橋を開幕ローテに組み込み、3年目だった吉川尚を開幕戦から1番で起用した。育成から支配下登録した4選手も全員一軍で起用。新人だった戸郷も5年ぶりのリーグ優勝へ王手をかけた試合で、プロ初登板初先発させた。大抜擢の後は、CS、日本シリーズのマウンドにも上げている。さるチーム関係者がこう言った。

「巨人のスカウトが強豪校に挨拶に出向くと、『巨人さんはどうせ補強ばっかりで高卒選手なんて使ってくれませんよね?』と嫌みを言われることが多いそうです。その点、戸郷は宮崎の聖心ウルスラ学園高からドラフトで一番下の6位入団。戸郷が頑張れば、『巨人は変わりました。高校生の下位指名選手でもしっかり育てるし、一軍で使ってもらえます』と高校球界へのアピールにもなる。2015年から16年にかけて発覚した野球賭博事件の影響もあって、アマの現場で不遇な目にあうことが多かったスカウト陣も、戸郷にはなんとかローテに入って頑張って欲しいと願っています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…