五輪切符だけじゃない 東京マラソンもう一つの設楽vs大迫
■総取りなら一体いくら?
「だから大迫と設楽はその再現を狙っている」と、ある実業団の関係者が言う。
「大迫の持つ日本記録を突破すれば五輪切符はほぼ確定。大会副賞の500万円と褒賞金の1億円を獲得する。優勝は無理でも2位に食い込めば賞金は400万円。これだけで1億900万円ですが、大迫も設楽も国内招待選手です。大会予算書を見ると、今年は昨年より選手招聘費が1億円アップされて総額2億円になった。アピアランスマネー(出場料)は公にする必要はないので正確にはわからないが、大迫なら1500万円以上の出場料が出るともっぱらです。2人は自分たちがマラソンで稼ぐことが次の世代につながるという意識が強い。ソロバンをはじいているに違いありません」
ちなみに大迫の出場料が1500万円として、日本記録での優勝なら総額1億3100万円。加えて、ナイキ社など複数の契約スポンサーからも特別ボーナスが出るはずだ。
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