プロ野球選手会2度目のストライキすら コロナで年俸減必至
■NPB選手関係委員長は日刊ゲンダイの取材に…
NPBの選手関係委員長として、労使問題に関わった経験もある前出の野崎氏は、日刊ゲンダイの取材に「統一契約書には今回のような不慮の事態における年俸の取り扱いに関する条文はないと記憶しています。今季はすでに契約を締結しており、年間の収入を保障する形になっているはずです。私なら選手に理解を求めます」と話していたが、選手会もすんなり「はい、わかりました」とは言わないだろう。
とはいえ、20億円以上の減収となればない袖は振れない。最後はMLBと同じく、億のカネをもらっている高年俸の選手が大きく削減されることになるのではないか。
しかも、コロナ禍は今年限りと決まったわけではない。来季以降だってどうなるかわからないのだ。
「12球団はオーナー会社の意向や経営状況などが異なり、統一した方針を出せるかはわかりません。一方で、今年の教訓から、試合数を重視した新しい年俸の査定法が検討されるのではないか。いずれにしても、プロ野球界にとっても予想のできない災難です。選手に痛みが伴うことは避けられません」(球界関係者)
球団削減に反対する選手会は04年に史上初のストライキを行った。2度目があるかもしれない。