11点差の負け試合に野手登板 G原采配「最善策」の違和感
負け戦に野手登板…原監督が踏む24年前の仰木監督の二の轍
6日の阪神戦。4点ビハインドで迎えた八回、巨人は大量7点を奪われて0―11に。なおも1死走者なしの場面で、原監督が堀岡に代えてマウンドに送ったのは内野手の増田大だった。
増田大は後続を断ったものの、ベンチには大竹、鍵谷、中川、大江と投手が4人残っていた。
「チームにとっての最善策ですね。6連戦という連戦、連戦の中でね、あそこをフォローアップする投手というのはいないですね。それだって、ひとつの作戦だから」
試合後の原監督がこう言うように、野手をマウンドに送った時点で試合の行方はほぼ決まり。連戦が続く中で、投手を無駄遣いしたくないという理屈は理解できる。ベンチ入りメンバーが日本より少ないメジャーではよく見る光景だ。
とはいえ、2位のDeNAに4ゲーム差をつけてセを独走する巨人の指揮官が「最善策」「ひとつの作戦」と、大向こうをうならせたかのように胸を張ることに違和感を覚えるファンもいるのではないか。
阪神の矢野監督は大差勝ちにもかかわらず、試合後は笑顔すらなし。明らかな真剣勝負の場で野手を登板させた原監督の采配、野村監督が生きていたら何と言うか――。