11点差の負け試合に野手登板 G原采配「最善策」の違和感

公開日: 更新日:

負け戦に野手登板…原監督が踏む24年前の仰木監督の二の轍

 6日の阪神戦。4点ビハインドで迎えた八回、巨人は大量7点を奪われて0―11に。なおも1死走者なしの場面で、原監督が堀岡に代えてマウンドに送ったのは内野手の増田大だった。

 増田大は後続を断ったものの、ベンチには大竹、鍵谷、中川、大江と投手が4人残っていた。

「チームにとっての最善策ですね。6連戦という連戦、連戦の中でね、あそこをフォローアップする投手というのはいないですね。それだって、ひとつの作戦だから」

 試合後の原監督がこう言うように、野手をマウンドに送った時点で試合の行方はほぼ決まり。連戦が続く中で、投手を無駄遣いしたくないという理屈は理解できる。ベンチ入りメンバーが日本より少ないメジャーではよく見る光景だ。

 とはいえ、2位のDeNAに4ゲーム差をつけてセを独走する巨人の指揮官が「最善策」「ひとつの作戦」と、大向こうをうならせたかのように胸を張ることに違和感を覚えるファンもいるのではないか。

 阪神の矢野監督は大差勝ちにもかかわらず、試合後は笑顔すらなし。明らかな真剣勝負の場で野手を登板させた原監督の采配、野村監督が生きていたら何と言うか――。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  2. 2

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の肩肘悪化いよいよ加速…2試合連続KOで米メディア一転酷評、球速6キロ減の裏側

  4. 4

    阪神・佐藤輝明「打順降格・スタメン落ち」のXデー…藤川監督は「チャンスを与えても見切りが早い」

  5. 5

    PL学園から青学大へのスポ薦「まさかの不合格」の裏に井口資仁の存在…入学できると信じていたが

  1. 6

    新庄監督のガマンが日本ハムの命運握る…昨季の快進撃呼んだ「コーチに采配丸投げ」継続中

  2. 7

    ソフトB近藤健介離脱で迫られる「取扱注意」ベテラン2人の起用法…小久保監督は若手育成「撤回宣言」

  3. 8

    巨人・坂本勇人2.4億円申告漏れ「けつあな確定申告」トレンド入り…醜聞連発でいよいよ監督手形に致命傷

  4. 9

    センバツVで復活!「横浜高校ブランド」の正体 指導体制は「大阪桐蔭以上」と関係者

  5. 10

    「負けろ」と願った自分を恥じたほどチームは “打倒キューバ” で一丸、完全燃焼できた

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは