独移籍のFC東京・室屋が迷いを断ち切った指揮官のひと言
FC東京では負傷の癒えた7月過ぎにトップチームに昇格し、J1リーグへの出場を果たす。しかし2016年と2017年はベテランの徳永悠平とポジション争いを演じて2016年は12試合、2017年は26試合の出場にとどまった。右SBとして絶対的な存在とは言いがたかった。
■長友二世と言われる突破力
室屋のストロングポイントは【長友二世】と言われるだけにスピーディーな突破、豊富な運動量でサイドを積極的に上下動することが挙げられる。
さらに物怖じしないメンタル面の強さも加えていいだろう。
リオ五輪初戦のナイジェリア戦は明らかなコンディション不良。いつもの室屋らしいキレが感じられなかった。それでも試合後の室屋は強気のコメントに終始。残り2試合もスタメンでフル出場した。
しかし、3年後の2019年、2年ぶりに日本代表に復帰した際、ナイジェリア戦を振り返りながら「良くなかったですね。別に緊張とかはしなかったですけど、上手くいかなかった。何なんですかね」と素直に当時の筆者の疑問に答えてくれた。