新谷仁美直撃<5>私の選手寿命は企業やスポンサーが決める
新谷仁美(東京五輪 女子長距離代表候補、32歳)
コロナ禍で1年延期された東京五輪。新谷は「国民の皆さんが反対するなら開催する必要はない」ときっぱりと言った。インタビューの最終回は、そんなオリンピックへの思いや自身の引退について語った。
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――新谷さんにとって、オリンピックとはどのようなものですか。
「私を応援してくださる企業やスポンサー、家族や友人、恩師ら、すべての人の夢なので、その夢の舞台に必ず立って結果を出さなければいけないものです。私自身が夢を見る場ではありません。応援してくださる人たちの夢を実現させる。それが私にとってのオリンピックです」
――コロナ禍により東京五輪は1年延期になりましたが、国内だけでなく世界の感染状況を見ると来年の開催もどうなるかわかりません。もしも東京五輪が中止になっても、2024年のパリ五輪を目指しますか。
「30歳を越えているからでしょう、『新谷は東京五輪が最後だろう』とみている方もいると思います。でも、年齢なんて気にしていたらスタートラインに立てません。年齢で引退を決めつけられるのは面白くないですね。売られた喧嘩は買うタイプではありませんが、そんな言葉にはとても反感を持ちますね」