全仏は辛勝スタート…錦織圭GSで1年ぶり白星の大きな収穫
「とてもタフな試合だった。出だしが悪かったけど、2、3セット目に感覚をつかめて、最後は踏ん張れた」
錦織圭(30=世界ランク35位)が汗を拭いながらこう言った。
日本時間27日の全仏オープンテニス1回戦でダニエル・エバンズ(イギリス=同34位)を1―6、6―1、7―6、1―6、6―4のフルセットで下して2回戦進出。昨年10月に右肘を手術した錦織が4大大会で白星を挙げたのは1年ぶりだ。
全仏前の3大会は1勝3敗。5セットマッチを乗り切る心身のスタミナを取り戻すことが課題だったが、3時間49分の長丁場を乗り切って試合をモノにした。第4セットを1―6で落としながら、最終セットの要所で集中力を発揮できた点は収穫だろう。
なお、2回戦の相手ははステファノ・トラバグリア(イタリア=同73位)。ランキングは低いものの、クレー巧者だ。「しっかりと休んで臨みたい」とは試合後の本人だが、力のいるクレーコートで久々のフルセットを戦った反動が気になるところではある。