東海大野球部「大麻使用」で激震 巨人原監督に再建託すSOS
関東学院大ラグビー部は2部落ち
2007年11月に大学ラグビー界の雄だった関東学院大の3年生部員2人が部の宿泊施設で大麻を栽培したとして、大麻取締法違反(栽培)で逮捕され、この部員以外の12人が大麻吸引で書類送検されたことがある。
関東大学リーグ3連覇を目前にしていた時期の発覚で、6カ月間の対外試合自粛、直後の大学選手権も出場を辞退した。同ラグビー部は1997年から06年まで10年連続で大学選手権の決勝に進出した強豪だったが、春口監督の引責辞任後、転げ落ちるのは早かった。
その後に自粛が解け、リーグ戦に復帰してからも成績は下降の一途。稲垣啓太(現パナソニック)が主将だった12年には31年ぶりの2部降格の屈辱を味わい、今でも1部と2部を行ったり来たり。完全復活は遂げていない。
そんな東海大野球部創部以来のピンチに、待望論が出ているのが、原監督だという。ある東海大野球部OBが証言する。
「16年春から首都大学連盟創設後、初めての4季連続でリーグ優勝を逃した頃です。巨人の監督を15年限りで辞めていた原監督に野球部再建を託すべく、大学側が水面下で監督擁立へ動いたことがありました。実現はしませんでしたが、当時の社会人ホンダの現職監督だった安藤強氏を東海大監督に就任させるため、一役買ったのは原監督だったそうです」
■22年以降に「総監督」でいいから…
さらに東海大の1学年先輩で日本オリンピック委員会の会長でもある山下泰裕副学長(63)とは、正月に東海大のラグビーの試合を一緒に観戦するなど公私に関係が深い。
「巨人に復帰する前は山下副学長と運動部の強化に携わっていたという話も聞きます。野球部だけでなく、力を入れている駅伝で有名な陸上競技部やラグビー部などへの影響も必至の緊急事態。東海大のピンチを救えるのは原監督しかいない。父の貢氏(故人)は付属の相模、東海大を率いて『東海大のドン』とまで言われた人。東海大の中では『原』の名前は特別です。巨人との契約が切れた後、現場の監督じゃなくても、常勤じゃない総監督でも運営的な立場でもいいという声が、すでに一部で沸き起こっています」(前出の東海大OB)
巨人との契約は来年いっぱい。22年以降、母校再建を託される可能性は高そうである。