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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

TJ手術効果は球団で大差が…絶望的なのは大谷のエンゼルス

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 同様にメッツもTJ手術が吉と出た球団のひとつだ。10年にTJ手術を受けたデグロームがサイ・ヤング賞2回の大投手に成長。ザック・ウィーラーもリハビリに2年費やしたことがプラスとなり、エース級に成長し、昨オフ、総額130億円でフィリーズにFA移籍した。

 逆に、大損しているのがエンゼルス。エ軍では投手が肘を痛めると即、メスを入れるケースが目立つ。その上、リハビリ技術に問題があるため、成功率が極端に低く、TJ手術が投手の墓場と同義語になっている。

 18年はメジャー史上ワーストとなる6人の投手(JC・ラミレス、ミドルトン、ウッド、ラム、リチャーズ、大谷翔平)がTJ手術を受けたが、成功例は先述のリチャーズだけである。ただ、リチャーズは先述のようにパドレスに拾われたことで今季復活がかなったのであり、エンゼルスのリハビリプログラムによる成功例はほとんどない。

 大谷翔平はエンゼルスに入団したことで、TJ手術を受けざるを得ず、その結果、現在は投手生命の危機に直面している。入団した球団を間違えたのだろうか?

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