原監督は思考停止か…巨人崖っぷち3連敗招いた不可解采配

公開日: 更新日:

 巨人は九回2死までソフトバンク先発ムーアら3投手に「ノーヒット」に封じられ、0―4で完敗。2年連続8度目の日本シリーズ開幕3連敗となり、あっという間に崖っぷちに立たされた。

【写真】この記事の関連写真を見る(45枚)
【写真】この記事の関連写真を見る(27枚)

 2連敗で迎えた24日の日本シリーズ第3戦。巨人先発サンチェスが三回に中村晃に2ランを浴びると、第1、2戦で計3得点に終わった打線はこの日も沈黙した。ムーアに七回まで無安打無得点に抑えられ、九回2死から丸が初安打を放つのがやっと。

 3連敗で王手をかけられた原辰徳監督(62)は「全員が悔しい思いをしている。結果としてこうなった。今日のうちに反省して、目が覚めたら覚醒していると、なってもらいたいと思います。もう前へ行くしかないわけだから」と淡々と振り返ったが、チームを奈落の底へ落としているのは、指揮官の不可解な采配によるところが大きい。巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏がこう指摘するのだ。

「解せませんね。よもや、そんなことはないだろうけど、第1、2戦で力の差を見せつけられて原監督の戦意が喪失してしまったのではないか。思考停止というか、この日の用兵を見ると、そんな気すらしてしまいますね」

 1―5、2―13。第1、2戦でまざまざと実力差を見せつけられ、敵地・福岡に乗り込んだ第3戦だった。悪い流れを変えるためにも大幅なメンバー変更の必要性を指摘する声が多く聞かれた。が、フタを開けてみれば、この2戦とメンバーは同じ。前出の高橋氏が続ける。

「変えたのはウィーラーの打順を8番から6番に上げたことだけ。この3戦目は何が何でも取らなければいけない試合。巨人は2試合で3得点。打線が機能していないのは明らかなのに手を打たない。原監督はシーズン中、動きすぎだというくらい打順を変え、スタメンを動かしてきた。それなのに、この大舞台でそれをしない。先取点を取ってゲームの主導権を握ることを考えれば、1番に坂本、2番に丸を起用するなど、初回から相手投手にプレッシャーを与える手もあった。シーズン終盤に離脱して実戦から遠ざかっている亀井をぶっつけ本番で使っているし、全くタイミングの合っていない中島の先発起用にこだわるのも理解に苦しみます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 2

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  3. 3

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  4. 4

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  5. 5

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  1. 6

    元ソフトバンク「伊奈ゴジラ」の転落人生…淡路島で盗み84件総額472万円、通算5度目の逮捕

  2. 7

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  3. 8

    東洋大姫路・岡田監督が吐露「本当は履正社に再任用で残る予定で、母校に戻るつもりは…」

  4. 9

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 10

    レイズ看板選手「未成年への性的虐待容疑」で逮捕も…ドミニカは殺人も銃撃も「無罪放免」の実態

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」