フェアリー・ジャパンは史上最強布陣 ロシアの牙城を崩す
フェアリージャパン(新体操団体)
史上最強布陣で絶対女王のロシアに挑む。
2019年世界選手権(アゼルバイジャン)の種目別ボールで団体史上初の金メダルを獲得。総合ではロシアに肉薄し、44年ぶりの銀メダルを手にした。
山崎浩子強化本部長はこの結果から日本を五輪5連覇中のロシアに次ぐ、イタリア、ウクライナなどとともに2番手と位置付ける。
主将の杉本早裕吏(24)を中心に、松原梨恵(27)、横田葵子(23)、熨斗谷さくら(23)、竹中七海(22)のメンバー5人は経験豊富な選手が揃い、史上最強の呼び声が高い。
東京五輪での金メダル取りに向け、本番で披露する演技は「過去最高難度」になる。
12年ロンドン五輪主将で、現在はフェアリージャパンのアンバサダーを務める田中琴乃氏がこう言う。
「現在のメンバーは過去と比べても、確実にレベルアップしています。19年の世界選手権ではメンバー間の同調性だけでなく、投げの精度が高く極端にミスが少なかった。今後、フェアリージャパンが取り組んでいる難しい演技構成での精度や正確性をいかに高められるかが課題になります。ライバル各国に10代の若い選手が少なくないのに対し、日本は杉本主将や松原選手のように大学卒業と同時に社会人に進んだ選手もいて、ベテランが揃っている。脂が乗ったチームと言っていいでしょう」