新体操が練習再開へ ロシア猛追へ「5人枠」の熾烈な争い
日本体操協会は8日、新体操団体日本代表のフェアリージャパンが練習を再開すると発表。10日から練習場のある国立スポーツ科学センター(JISS)で再始動する。
今後は世界でも有数の難度とされる連係技に磨きをかける。同時に主力メンバー入りをかけて熾烈な争いが繰り広げられることになる。
今年1月末には、主力メンバーのひとりで、ロンドン五輪にも出場した松原梨恵(26)が練習中に左第5中足骨を骨折。全治2カ月の重傷を負い、今年の東京五輪出場が危ぶまれた。
松原が故障で離脱する間、新戦力の稲木李菜子(17)が台頭。山崎浩子強化本部長は稲木のオールラウンドな能力を高く評価。「技術力が高く、手具操作も正確。どのポジションでもこなせる」と、メンバー入りをほのめかしていた。
しかし、五輪が来年に延期されたため、山崎強化本部長はメンバーの人選を見直す方針だ。メンバー同士のコンビネーションを再度、見極めるという。約2カ月ぶりとなる10日からの練習では、各選手とも再調整などと悠長に構えていられないのだ。