巨人と阪神は大量雇用で影響大「新助っ人来日延期」の吉凶
■ケガの功名も
一方で、来日の遅れが「ケガの功名」になるとの見方もある。球界OBが言う。
「ライバル球団はキャンプ、オープン戦を通じて新助っ人の長所短所を洗い出す。開幕までの実戦機会が少なくなればなるほど、対策は立てづらい。スコアラーの中には『新助っ人は見切り発車にならざるを得ない』との声もある。助っ人の成否はモチベーションの有無も影響する。対策不足が幸いして開幕から好スタートを切れれば、その勢いのまま、シーズンを戦えるかもしれません」
しかも、メジャーのキャンプ開始は日本より約2週間遅く、期間も短い。
「助っ人たちはキャンプがない方が調整しやすいかもしれない。特に巨人や阪神のような人気、注目度が高い球団は、新助っ人野手が練習で柵越えを打っただけでメディアが大騒ぎする。周囲の過熱ぶりに困惑したり、重圧を感じる新助っ人も中にはいますから」(前出のOB)
来日問題が良い方向に転がればいいが……。