巨人と阪神は大量雇用で影響大「新助っ人来日延期」の吉凶
日本政府はコロナ禍の拡大により、在留資格がない外国人の新規入国を全面的に一時停止した(2月7日まで)。プロ野球の助っ人選手にも適用されるため、ビザが取得できない新助っ人は、2月のキャンプ参加が事実上、不可能となった。
これに最も影響を受けるのが巨人と阪神だろう。両球団はこのオフ、8人の外国人選手と契約。巨人は前ジャイアンツのスモーク(2年総額約6億円)、阪神は前韓国KTのロハス(2年総額約5.2億円)ら複数の大物新助っ人を獲得しているが、パ球団の渉外担当は、「すでに来日している中日ビシエドや阪神チェンのように、昨年時点でビザを取得している選手は入国可能な場合があるが、ビザが取れていない新助っ人の来日は早くても2月中旬ごろ。来日後も2週間の隔離期間が必要なので、チーム合流は3月にズレ込むでしょう。政府の方針が延期されれば、来日はさらに遅れます」と、説明する。
そうなると、新助っ人たちは3月26日の開幕までの準備期間が限られ、日本の野球や環境に慣れるための時間が少なくなる。結果を出すまで我慢が必要になる助っ人は少なくないが、巨人や阪神は比較的、新助っ人の見切りが早い。大枚をはたいて獲得した新助っ人が不発に終わらないとも限らない。