MLB公聴会始まる 大谷翔平の狙いは二刀流の“価値”アピール
年俸調停を申請した選手と球団が互いの正当性を主張し合う公聴会期間が1日(日本時間2日)に始まった。
公聴会は19日が期限で、今季メジャー4年目のエンゼルス・大谷翔平(26)の新年俸も決まる。
複数の米メディアによれば、大谷サイドが330万ドル(約3億5000万円)を要求したのに対し、球団は250万ドル(約2億6000万円)を提示した。大谷の代理人であるCAAスポーツ社のネズ・バレロ氏が強気な要求を突き付けたのは昨年、新たに導入された「二刀流選手登録」を視野に入れてのものだ。MLBでは昨季から出場選手登録(ロースター)を25人から26人に拡大。投手は8月まで最大13人、9月1日以降は14人までロースター入りが可能になる。二刀流の選手は投手の上限に含まれないため、投手枠が維持されるメリットがある。
ミナシアンGMが「ショウヘイは非常にユニークなケースだ」と話す通り、メジャーではシーズンを通じた二刀流の前例がない。二刀流を評価する基準も存在しないため、バレロ氏は、ツーウエープレーヤーの価値を明確にする目的もあるのだろう。