橋本組織委会長が議員辞職を拒否するワケ 税金泥棒と批判
本当なのか、組織委に確認すると、「事実ではない。森前会長と同じく役員報酬はもらっていません」(広報部)とのこと。そうなると、ますます議員は辞められない。
■主要閣僚ポストの密約も?
「橋本さんが“掟破り”で国会議員の身分にしがみつくのは、五輪後に重要閣僚のポストが約束されているからという噂も流れている。しかし、国会議員は組織委会長の片手間にやれるような仕事ではないはずです。選挙で国民の負託を得たと同時に、税金が投入される。しかも今は通常国会の真っ最中ですよ。採決時だけ出席するというのでは税金泥棒でしょう。就任の挨拶で『会長として全力を尽くす』と言ったのだから潔く議員を辞めて組織委会長に専念するべきです。どうしても国会議員がいいなら、五輪を成功させて、また立候補すればいいじゃないですか」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
議員を辞めたくないなら組織委会長を引き受けなければよかった。スピードスケートと自転車競技で7回のオリンピックに出場した「五輪の申し子」が、個人や政党のエゴを優先して五輪憲章も無視とは皮肉な話だ。