虎佐藤輝がOP戦5号 ミスター級のバカ当たりで気になる反動
初めてライトへ叩き込んだ。
阪神の佐藤輝明(近大)が16日のヤクルト戦で、オープン戦5本目の本塁打を放った。ドラフト新人としては、1972年の佐々木恭介(近鉄)と並んでトップタイである。
四回の第3打席、左腕の寺島が4球連続で内角に投じた140キロ速球に反応した。それまでの4本塁打はすべて逆方向だったが、引っ張った打球はグングンと伸び、右翼席上段に達した。ヤクルトは開幕カードの対戦相手。ライバル球団の中には、「佐藤輝は内角に弱点がある」という見方もある。対策の意味合いもあったにせよ、ストライクを見逃さずに一振りで決めるあたり、並の新人でないことは確かだ。
第4打席でも内角を攻められたが、右前に安打。
オープン戦は全9試合で打率.375、5本塁打、8打点と打ちまくっており、このままいけば開幕スタメンに名を連ねる可能性が高い。
飛ぶ鳥を落とす勢いの黄金ルーキー。気の早いメディアや評論家は、歴代新人の記録更新を期待し、長嶋茂雄や田淵幸一、高橋由伸といった大卒1年目から活躍した名選手を引き合いに出し始めている一方で、阪神周辺では、「開幕からの2週間が本当の勝負になる」との声もある。