OP戦終了で前評判高い巨・神に“アキレス腱” 評論家が指摘
プロ野球のオープン戦が21日に終了。セ・リーグで評判がいいのは巨人と阪神だ。
リーグ連覇中の巨人のチーム打率は.236。原監督は今月中旬に「まあ~打てないね。空回りしているし、なかなか難しい」と嘆いている。
一方、チーム防御率は3.02。他球団と比べ、投手陣は盤石に見えるが、この日は先発今村がピリッとしない。5回4安打で5四死球を与える不安定な内容で4失点。有力視される開幕3戦目の先発へ不安を残した。宮本投手チーフコーチは「(初回に)2番に出した四球が全て。(0-2と)追い込んでから3球続けてフォークという配球が流れを悪くした。立ち上がりというものを、もう一度彼と話し合っていきたい」と苦言を呈した上で「開幕ローテには入ってくる」と明言した。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。
「立ち上がりから四球、死球、そして押し出し四球ですから、内容が悪い。原監督がベンチで捕手の大城を怒っていたのも無理はありません。開幕3試合目に登板予定だった井納が頭をケガしたことで、今村はそこに繰り上がったわけでしょう。そもそも尻上がりに良くなるタイプで、毎回立ち上がりからビシッと抑えられる投手ではありません。菅野、戸郷、サンチェスを3本柱というが、オープン戦の内容を見ても私は、菅野、戸郷の2本柱だと思っています。開幕ローテの6人目にしても、まだ競わせるというくらいだから、駒不足というか、唯一の不安は先発陣になるでしょう」