なでしこジャパン「替えのきかない6選手」とは誰のこと?
試合途中からトップ下でもプレーした長谷川は、前半32分の素晴らしいゴールを決めた。
飛び出したGKとゴールカバーに入った3選手の動き、ポジションを冷静に判断して左足のループシュートを放った。
カバーに入った選手がジャンプしても<ギリギリ届かない場所>を狙った、実に巧妙な一撃だった。
■スーパーサブの不在
気掛かりもある。
たとえば優勝した11年ドイツW杯では、丸山桂里奈や川澄奈穂美といったスピードを武器にするスーパーサブがいた。しかし、現在のチームにそうしたタレントは見当たらない。
パラグアイ戦の後半35分から出場した初招集組のFW浜田遥がスピード系の選手と言えるが、「相手が引いて守ってきたためにスペースがなく、スピードを生かす場面がなかったのは気の毒だった」となでしこジャパンを追っている女性フォトグラファーが気遣っていたのが印象的だった。
なでしこジャパンは6月10日(広島)、13日(栃木)、7月14日(京都)の国際親善試合を昇華し、開幕式に先駆けて7月21日から始まる東京五輪サッカーに臨む。
男女とも6月の試合が五輪代表メンバー入りを賭けた最後のテストマッチとなる。だからこそ6月は、五輪本大会に出場するチームと対戦したいところである。