小池知事 いよいよ「五輪撤収、責任回避モード」に突入か
小池知事は「都民の皆さん、私はこんなに税金を費やして精一杯頑張っているんです」と主張したいのだろう。小池知事は外部からの批判に弱いため、各方面からの「何もやってない」コールに神経をとがらせているのだ。だが、都民からすれば、3兆円も投じて感染を抑え込めないなんて、と呆れられるのがオチである。
■小池知事は「総括」に入っている
ただし、資料作成の理由はそれだけではない。
小池知事は、民間機関がコロナ第1波に関しての報告書をまとめる際、「オン・ゴーイング(現在進行中)なので取材には応じられない」としていた。しかし、今回、第4波がオン・ゴーイングの最中、なぜ、自らの実績をひけらかすような資料を作成したのか。この点を見逃してはいけない。
「コロナとの戦いを総括し次に備える」
これこそが、本当の動機ではないだろうか。小池知事はモニタリング会議などの専門家から日々、新型コロナの情報を得ており、変異型ウイルスの脅威についても嫌というほど理解しているはずだ。だとすれば、今回の短期集中の緊急事態宣言では抑えきれないことも重々わかっている。つまり、その先に迫っている五輪開催がほぼ不可能なことも、である。