ソフトB守護神・森が利き腕と反対の左肘を負傷した理由
右腕守護神が「左腕」負傷でまさかの離脱だ。
4月30日、ソフトバンクの森唯斗(29)が「左肘関節化膿性滑液包炎」で登録抹消。1週間程度入院するという。森は4月15日にも左肘の腫れで2日間、離脱していた。
それにしても森はなぜ、利き腕とは反対の左肘を故障したのか。スポーツ障害が専門のメディカルトリート代々木治療室の若月順院長が言う。
「関節は、その中に水が入っているからこそ滑らかに動かせる。しかし、炎症を起こすと、その水が皮膚のすぐ下に出てきてしまう。今回の森投手の炎症もおそらくこれでしょう。投手が利き腕と反対の肘を負傷する例はあまり聞かないが、右投手は投げる際、グラブを持つ左手を一度前へ出し、リリース時に懐に抱え込むように左手を後ろへ引く。伸ばして曲げるという動きを一球ごとに行っているのだから、痛めるケースもあるでしょう」
■鉄腕・岩瀬も利き腕とは反対の手のしびれに悩まされた
投手にとって、グラブを持つ腕のハンドリングは重要だ。ロッテやインディアンスで活躍した救援右腕の小林雅英氏は、「僕の場合は左肩のケアを欠かさないようにしていた」と、こう続ける。