巨人中川が登録抹消…セ逆転Vと五輪金に黄信号のWショック
巨人の中川皓太(27)が22日、左背部の痛みで登録を抹消された。左脇腹痛を訴えた昨年10月以来、今季は初の抹消となった。
中川は勝ちパターンのセットアッパーとしてチーム最多の32試合に登板し、2勝2敗1セーブ、防御率3.52。原辰徳監督(62)が最も頼りにするリリーフ投手で、交流戦中は天敵ソフトバンク戦で回またぎ登板を敢行。3連戦3連投を含む4試合連続登板など、相手の打順が上位のイニングを中心に終盤の最も厳しい場面でフル回転してきたツケが回った形だ。
原監督が3度目の就任となった2018年オフ、真っ先に終盤のリリーフ陣を整備し、中心に据えたのが中川だった。19年は67試合に登板。19、20年のリーグ連覇を支えた左腕だけに、原監督は「少し時間がかかるでしょう」と表情を曇らせた。主将の坂本が離脱した時と同様の痛さかもしれない。ソフトバンクの守護神として07年にパ・リーグのセーブ王に輝いた馬原孝浩氏(現トレーナー)は「左背部といってもいろいろありますが、例えば広背筋なら疲労がたまりやすいなどの理由が考えられます。中川投手はここ数年、登板数も多いですから、勤続疲労の可能性もあります」とした上で、こう指摘する。