陸上・三浦龍司が秘める可能性 転びながらも3000m障害の日本記録更新
27日に閉幕した陸上の日本選手権。大会4日間で、8種目17人が東京五輪の切符を手にした。
注目の男子100メートル決勝は、多田修平と山県亮太に内定したが、優勝した多田の時計は10秒15。2位は参加標準記録(10秒05)を突破していないデーデー・ブルーノ。山県は3位。期待外れの結果に終わった。
■100メートルばかり話題になっているが…
その翌日に行われた男子3000メートル障害では、19歳の三浦龍司がレース中に転倒しながら、自らの日本記録を更新する8分15秒99で優勝。初めて五輪の舞台に立つ。
国内では馴染みのない3000メートル障害は、ハードルのような4つの障害と1台の水濠を跳び越えながらトラックを7周する過酷な競技だ。元陸連強化委員長で、メキシコ、ミュンヘン五輪の5000、1万メートルの代表だった澤木啓祐氏は、母校順大のグラウンドで三浦の練習をよく見るという。この日の会見では「8分10秒台前半を出し、決勝で勝負することが目標」という三浦の可能性についてこう言う。