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権藤博野球評論家

1938年12月2日、佐賀県鳥栖市生まれ。鳥栖高からブリヂストンタイヤを経て61年に中日入り。1年目に35勝19敗、防御率1.70という驚異的な成績を挙げ、最多勝や沢村賞などタイトルを総ナメに。連投に連投を重ねる姿に「権藤、権藤、雨、権藤」の流行語が生まれた。68年に現役引退後は各球団の投手コーチを歴任。横浜で初の監督に就任した98年にはいきなりペナントを制し、38年ぶりの日本一に導いた。

大谷のユニホームの下に隠された筋骨隆々のヒミツ 平然と「暇つぶしに練習してます」

公開日: 更新日:

 大谷翔平(26)の裸を見たことがある。

 2017年WBCの前年11月に行われた日本代表の強化試合。侍ジャパンの投手コーチを仰せつかった私が東京ドームのロッカールームをのぞくと、ちょうど大谷がアンダーシャツを着替えているところだった。

 見て驚いた。日本ハム入団4年目の22歳だった当時のデータでは193センチ、92キロ。ユニホームを着ているとそれほど大きくは見えなかったが、その下には筋骨隆々の体が隠されていた。Tシャツ一枚で食堂にやってきたときも、その胸板の分厚さに驚嘆した。

 日本ハムの関係者に、「とにかくよく練習をする。二刀流ですが、ヒマさえあればバットを振っています」とは聞いていた。一緒に食事に行った際、本人に「休みの日はなにをしてるんだ?」と尋ねたことがある。

「休日ですか? やることがないんで、練習しています」

 ケロリとそう言ったものである。かといって、朝から晩までトレーニングをするわけにはいかない。テレビを見たり、本を読んだりもしますけど……と言いながら、「あとは結局、ウエートトレーニングをやったり、バッティングしたりして、暇をつぶしています」と、笑っていた。

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