なでしこはバランスの良いチーム…本番では「体を張ったシュートブロック」に期待したい
サッカー女子日本代表「なでしこ」(世界ランク10位)が東京五輪本大会を前に「バランスの良いチーム」に仕上がった。
14日に対戦したオーストラリアは、なでしこよりもランク上位の9位に位置する強豪である。
なでしこはフィジカルの強い国と戦った場合、パスを回しているうちに囲い込まれてボールをロスト。そのまま失点につながって試合を落とすというパターンが多かった。が、そうした厳しい局面がオーストラリア戦では見られなかった。
もちろんいくつか課題もある。オーストラリア戦に先発した左SB宮川は、ポジショニングの悪さから左MF長谷川、左ボランチ中島との連係ミスも目に付いた。
どうしても「前めに行き過ぎて」しまい、背後のスペースをつかれてピンチを招く場面が少なくなかった。本番初戦の21日までに修正したい。
相手のミドルシュートに対する<緩慢な守備>も大いに気になった。
チーム全体の守備については、前線からのプレッシャーも非常に利いていたし、チーム全体の連動性も見事だった。