なでしこはバランスの良いチーム…本番では「体を張ったシュートブロック」に期待したい
ただし「相手のシュートゾーンでの守り」が良くなかった。
オーストラリアの選手は、試合を通してミドルレンジから積極的にシュートを放ってきた。
大半はクロスバーの上を通過することが多かったが、シュートを放つ選手に対する<寄せ>が遅く、フリーでシュートを打たせる場面が非常に多かった。対戦相手がランク1位アメリカ、2位ドイツ、3位フランス……となるとシュートの精度は高くなり、ゴールの枠内にドカンと放り込まれる確率もアップする。
それこそ相手選手の体にぶつからんばかりの勢いで距離を詰め、体を張った守備で相手がシュート体勢を整える前にブロックしたいものだ。
オーストラリア戦後に高倉監督は「高いところに上り詰めたい」と話した。ランク上位国はすべて手ごわい相手だが、なでしこはメダル圏内に食い込むだけのレベルにあると思う。期待している。