照ノ富士を苦しめる「3つの重圧」…9月場所V候補筆頭も新横綱での優勝は過去4人のみ
多少負けたくらいでは何も言われない大関に比べ、プレッシャーも段違い。序盤で連敗でもしようものなら、「すわ休場か」と騒がれる。
今年3月に引退会見を行った鶴竜(現親方)は、「何かから解放された。そんな気持ちです」と安堵の笑みを浮かべた。いかに横綱の重圧に苦しんでいたかを物語っている。照ノ富士はずぶとい性格といわれているが、それは歴代の横綱も同じだ。
■白鵬休場で“責任分散”できず
さらに、ある親方は「白鵬が休場となった影響が気がかり」と、こう続ける。
「横綱が2人以上いれば責任も分散される。それがいきなり一人横綱としてのデビューですからね。もし、ケガで休場ともなれば、横綱不在の引き金を引くことになってしまう。まして照ノ富士と白鵬は犬猿の仲といわれる。これまで散々、身勝手な休場を繰り返しては横綱不在場所をつくり続けてきた先輩と、同じ真似はしたくないでしょう。仮にケガをしても、土俵に上がれる限りは意地でも休まないはず。そうした心意気は立派ですが、同時に照ノ富士自身を追い込むことにもなります」