柔道男子100キロ級「金」団体混合「銀」ウルフアロン<2>「試合が何分続いてもいいと思ってました」

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 国際柔道連盟のWEBサイト「JUDOBASE」で近況の試合をチェックし、対策を練ったが、「チョも含めて、対戦相手の最近の傾向を研究しましたが、研究のしすぎもよくない。選手は日々進化しているから、『この選手はこれは絶対にしない』というふうに固定観念を持つと、逆に予想外の動きをされたときに焦ってしまう。試合の中である程度の対応力も必要になってきます」。

■「初戦の浮き技はとっさに出た」

 その意味では、ムハマドカリム・フラモフ(ウズベキスタン)相手に、1分23秒で浮き技を決めた初戦は、心技体がかみ合った試合だったといえるだろう。

「彼とは4月に2回対戦し、ともに内股で勝った。実際に組んでみると、相手の重心がかなり後ろにあった。そこに合わせて相手の力を使いつつ、投げました。本来は小外刈りがセオリーなんですが、体勢的に良い組み手ができたので、とっさに出ました。浮き技は練習ではよくやるけど、試合ではリスクがあるからやったことがなかった。今思うと、僕自身のコンディションも良くて、準備もしっかりしてきた中で、仕掛けても返されないと判断したのだと思います」

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