<6>苦労の連続…中3の夏に「ユース昇格見送り」を通告された
2022年カタールW杯行きの命運を握る10月のサウジアラビア(ジッダ)・豪州(埼玉)2連戦でキーマンとして期待される鎌田は名門・ガンバ大阪のジュニアユース出身だ。が、エリート集団の競争は極めて熾烈。同期に井手口陽介(G大阪)、2学年下に堂安律(PSV)と日本代表の有力選手がひしめき、テクニシャンの鎌田といえども苦労の連続。最終的には「ユース昇格見送り」の判断を下された。
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「大地は体幹が細いのにスルスルとゴール前に顔を出して点を取れる攻撃センスの高い選手で、僕の好きなタイプでした。『スルーパスを出す時はスペースにボールを置くように心がけて』などとアドバイスすると、うれしそうに取り組んでいた。そんな姿勢が貴史(宇佐美=G大阪)に似ていて、生粋のサッカー小僧だなと感じましたね」
中学時代の恩師・梅津博徳コーチ(現横浜U-13コーチ)が述懐するように、中1でJリーグのエリートプログラムに選出されるなど周囲の期待も高まった。ところが、中1の途中に手の骨折で3カ月の離脱。相次ぐ苦境に直面するようになる。