<6>苦労の連続…中3の夏に「ユース昇格見送り」を通告された
進路を定めて迎えた中学生活最後の高円宮杯全日本ユース(U-15)選手権。腰の骨折に悩まされた時期を乗り越え、悲願の全国の大舞台に立った鎌田は、磐田U-15との1回戦で待望の先制点を奪った。
「我々も長崎・島原市まで行きましたが、『全国に出たい』とずっと言い続けた息子がピッチに立つ姿は感無量でした。ゴールもうれしかったですね。でも松原后選手(シントトロイデン)がFWにいた相手も強く、2―2の同点からPK負けしてしまった。あれが中学最後の試合になりました」
岸和田の祖父母宅から吹田まで3年間、毎日通い続けた息子を両親は改めてねぎらった。 =つづく
▽鎌田大地(かまだ・だいち) 1996年8月5日生まれ。愛媛県出身。キッズFC-G大阪ジュニアユース-東山高-鳥栖から2017年にフランクフルトに移籍。昨季トップ下で5得点、リーグ3位の12アシスト。19年3月のコロンビア戦で代表デビュー。同10月のモンゴル戦で代表初ゴール。身長184センチ・体重73キロ。
【父・鎌田幹雄さん】1969年4月生まれ。鳥取市出身。鳥取東高、大阪体育大卒。兵庫・尼崎在住のサラリーマン。
【母・貴子さん】1970年11月生まれ。大阪・岸和田市出身。砂川高から専門学校。兵庫・西宮で「ジャザサイズ」のインストラクター業をフランチャイズで運営。