どうせCS圏外ならいっそ…ドラフト指名順をめぐる下位球団の複雑胸中
実に、悩ましい。
27日、プロ志望届の提出が締め切られた。今年のドラフト会議は10月11日。セ、パ両リーグの優勝争い真っ最中での開催だ。
ドラフト会議は1位指名が終わると、ウエーバー方式になる。今年はセが先で、27日時点での順位であれば、2位指名はDeNA、日本ハム、広島、西武……と続く。
セの4位以下はすでにAクラス入りが絶望的でダンゴ状態。4位中日、5位広島、6位DeNAが1ゲーム差にひしめいている。パも5位西武と最下位の日本ハムは2ゲーム差しかない。
この僅差がドラフトでは大きな差を生む。例えばセの最下位がDeNAだった場合、DeNAはいの一番で2位選手を指名できる。つまり1位クラスの選手を2人取れるようなものなのだ。
ドラフト会議のウエーバーの順番は、会議前日の順位で決まるという。シーズンだけを考えれば、最終的には6位より5位、5位より4位がいいに決まっているが、ドラフトの10月11日以降、ペナントレースはまだ10試合弱残っていて、僅差なら挽回することも可能だ。すでにCS圏外の下位球団の関係者は、ドラフト前日までできるだけ低迷してくれることを密かに願っているという。