中日・立浪新監督の命運を握るのは、伸び悩む地元スター根尾昂の成長
16日のヤクルト戦(神宮)から一軍に昇格する根尾昂(21)が、新監督の命運を握りそうだ。
今季は3年目にして初めて開幕一軍入りを果たすも、67試合出場で打率.169、1本塁打、13打点と振るわず、前半戦終了後に二軍落ち。その二軍でも34試合で打率.157と完全に伸び悩んでいる。
大阪桐蔭の3年時に春夏連覇を果たした根尾は、18年ドラフトで4球団競合の末に中日入り。球団にとっても「地元のスター」の一本立ちが最重要課題になっている。
そこで、次期監督の就任が決定している立浪和義氏(52)だ。
立浪氏は根尾と境遇が似ている。PL学園3年時に春夏連覇を達成、同じ左打ちの遊撃手として中日入りした。
立浪氏が1年目に新人王を獲得して以降、不動のレギュラーとして2000安打を達成した一方で、スター候補はくすぶり続けるばかり。球団は立浪氏に対して、この根尾の育成に大きな期待を寄せているという。
立浪氏自身も根尾に対する思い入れがあるようだ。今年のキャンプで臨時打撃コーチを務めた際は、軸足への体重の乗せ方などを熱血指導。19年に根尾が参加した台湾のウインターリーグには解説者として現地に赴き、食事をするなど接点を持ち、惜しげもなく打撃理論を伝授している。