中日新監督・立浪和義氏は「教え魔&親分肌」 セ最弱打線脱却には最適な熱血漢

公開日: 更新日:

 満を持しての就任だ。

 中日の加藤球団代表は12日、3年契約最終年の与田剛監督(55)が今季限りで退任、球団OBの立浪和義氏(52)を来季新監督に招聘すると明かした。立浪氏の監督就任は決定事項で、すでに組閣作業にも入っているという。

 PL学園高から大型内野手として1987年ドラフト1位で中日に入団。1年目に新人王を獲得すると、22年間の現役生活で通算2480安打をマーク。通算487二塁打はプロ野球記録だ。

 一方で立浪氏は、現役晩年の2008年から09年に引退するまでの2年間、打撃兼任コーチをやったが、引退後はプロ野球の指導者経験がない。13年WBC日本代表の打撃コーチや、今年の中日キャンプで臨時打撃コーチを務めたくらいだ。

「しかし、入団時から卓越した打撃センスを評価されていた。理論派で、兼任コーチ時代も打撃理論を分かりやすく噛み砕いて指導し、選手に好評だった」とは、球界OB。さらに、こう続ける。

「打撃はもちろん、守備に関しても何か目につくと、身ぶり手ぶりで熱血指導する。いわゆる『教え魔』と言っていい。それは引退以降、顕著となり、13年WBCでは期待を寄せていた中田翔(当時=日本ハム)に付きっ切りで『すり足打法』を伝授。食事にも連れだすなど、親身にアドバイスを送った。中田はすり足打法が合わず、最終的には取り入れませんでしたが、立浪コーチの指導ぶりに圧倒される選手もいたほど。練習前の空き時間に、球場アルバイトとも野球の話をしていたくらい、とにかく野球のことで頭がいっぱいなんです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり