オリックス4番・杉本裕太郎は「社会人発掘メソッド」の“1等宝くじ” 決勝2ランで日本S王手に導く
「甘い球を初球から行こうという気持ちでした」
11日のパ・CSファイナルステージ。オリックスの4番・杉本裕太郎(30)が決勝2ランを放ち、チームを連勝に導いた。
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徳島商、青山学院、JR西日本を経て、2015年ドラフト10位で入団。同年ドラフトでは、支配下指名88選手中87番目で入った選手が優勝チームの4番を打ち、打率.301、32本塁打、83打点で本塁打王のタイトルを取った。
JR西日本の入社2年目、24歳の時にプロに引っかかった。社会人の選手は育成契約できない上に、打撃の荒っぽさが目についたのか、多くの球団が敬遠したという。パ球団のスカウトが言う。
「社会人の選手を見るときは、自チームの同世代の選手を物差しにする。24歳の右打ちの外野手として、今のメンバーと互角かそれ以上のものを持っているのか。杉本は肩も強かったが、15年は全国大会にも出ておらず、プッシュできなかった」