オリックス4位の“忍者”渡部遼人が仮契約「バントヒット一塁到達3.5秒」に担当スカウト唸る
「将来的にはゴールデン・グラブ賞、盗塁王を獲得できるような選手になれるように頑張ります」
1日、オリックスからドラフト4位で指名された慶大・渡部遼人(22)が契約金4500万円、年俸900万円で仮契約を結び、両親に見守られる中、初々しい表情で意気込みを語った。
身長170センチ、体重67キロと小柄だが、50メートルを5.9秒で駆ける俊足を持つ。大学4年間8シーズンで、24盗塁企図数、24盗塁と成功率は100%。担当の早川大輔スカウトはその走りっぷりについて、「まるで忍者ですよ」とこう続ける。
■外野の守備もプロで通用するレベル
「バントヒットの一塁到達タイムを計ると3.5秒だったんです。これが一番驚きました。動きにムダがなく『スー』と走る。実際にストップウオッチで計ってみないと、この速さは気付きにくいほど。内野ゴロでも3.7~8秒でした。外野の守備範囲、うまさも一級品で、すでにプロで通用するレベル。開幕から、少なくとも守備固め、代走では戦力になります」