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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

高梨沙羅はスーツ規定に泣いたが…大リーグでも誤審が優勝の行方を左右する

公開日: 更新日:

 ポストシーズンの行方を左右する誤審も起きている。96年ア・リーグ地区シリーズで、12歳のジェフリー・メイヤー少年が観客席からグラブを差し出して右翼手のグラブに収まるはずだったフライを横取り。審判が状況を見誤って本塁打と裁定してしまった。

 2012年のワイルドカードゲーム(ブレーブス対カージナルス)では、八回1死一、二塁の場面で、ブレーブスの打者が打ったショートとレフトの間に落ちたポテンヒットを、ホルブルク審判は「インフィールドフライ」と宣告。打者をアウトにしてしまった。このトンデモ判定のおかげでブレーブスは敗退を余儀なくされた。

 05年の「振り逃げ事件」はリーグ優勝シリーズ第2戦で起きた。九回2死走者なしの場面で三振したホワイトソックスのピアジンスキーが、捕手が直接捕球したにもかかわらず振り逃げのように一塁に駆け出したため、球審がすっかりだまされて出塁を許した事件だ。ホ軍はこのニセ振り逃げから勝ち進み世界一になったので、ホ軍にとっては値千金の誤審だった。

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