高梨沙羅はスーツ規定に泣いたが…大リーグでも誤審が優勝の行方を左右する
北京冬季五輪では高梨沙羅の不可解な「スーツの規定違反」を筆頭に次々と疑惑の判定が発生している。
大リーグでも、不可解な判定は枚挙にいとまがないが、特にひどいのが次の5つのケースだ。
今回の高梨に似たケースは2010年6月2日のアルマンド・ガララーガの「幻の完全試合」である。ガララーガはあと1人で史上21人目の完全試合達成者になるところだったが、ジョイス審判の一ゴロを内野安打に判定するあきれた誤審の犠牲になり快挙を逸した。
1983年に当時ロイヤルズの看板打者だったジョージ・ブレットは突然厳格化された「バットの松ヤニ規定」に違反したとして2ラン本塁打を無効にされる事件があった。
その当時、バットに松ヤニを広く塗りたくることがはやっており、長さの規定(グリップエンドから46センチまで)があるのを知っている者は少数だった。ブレットも規則には無頓着で、違反行為をしている感覚は全くなかった。悪知恵が働くことで知られるヤンキースのビリー・マーチン監督は勝つための道具として松ヤニ規定を思いつき、ロイヤルズ戦でブレットが2ランを打った直後に審判にバットを厳格にチェックするよう要求した結果、バットは違法と認定。ブレットは退場を命じられ、両球団の法廷闘争にまでエスカレートした。