阪神“キャンプ番長”江越大賀にヤキモキ…8年目遅咲き開花への期待
だからこそ、江越はキャンプになると、今年こそは覚醒するのではないかといつも注目されてきたのだが、実際はこれまでずっと伸び悩み、外野のレギュラーを取れないままでいる。ここ数年に至っては一軍の試合に出場する機会もがくんと減り、年齢を考えても、いつ解雇されてもおかしくないレベルである。
しかし、それでも今年のキャンプではまたも江越の名前が在阪スポーツ紙をにぎわした。打撃改造に取り組んだ結果、シート打撃でホームランを放ったからだという。
なんという期待値の高さだろう。プロ8年目のアラサー選手、そろそろあきらめムードが漂ってもおかしくないのに、それならそれで昨年のオリックス・杉本裕太郎のような遅咲きの開花が引き合いに出される。
実際、杉本以外にも似たようなケースはいくつもあった。通算2050安打、319本塁打の大打者・和田一浩は初めて規定打席に到達したのが30歳のシーズンだったし、通算403本塁打の大砲・山崎武司もプロ10年目の1996年にようやくレギュラーを奪取し、その年39本塁打でホームラン王に輝いた。