著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神“キャンプ番長”江越大賀にヤキモキ…8年目遅咲き開花への期待

公開日: 更新日:

 だからこそ、江越はキャンプになると、今年こそは覚醒するのではないかといつも注目されてきたのだが、実際はこれまでずっと伸び悩み、外野のレギュラーを取れないままでいる。ここ数年に至っては一軍の試合に出場する機会もがくんと減り、年齢を考えても、いつ解雇されてもおかしくないレベルである。

 しかし、それでも今年のキャンプではまたも江越の名前が在阪スポーツ紙をにぎわした。打撃改造に取り組んだ結果、シート打撃でホームランを放ったからだという。

 なんという期待値の高さだろう。プロ8年目のアラサー選手、そろそろあきらめムードが漂ってもおかしくないのに、それならそれで昨年のオリックス・杉本裕太郎のような遅咲きの開花が引き合いに出される。

 実際、杉本以外にも似たようなケースはいくつもあった。通算2050安打、319本塁打の大打者・和田一浩は初めて規定打席に到達したのが30歳のシーズンだったし、通算403本塁打の大砲・山崎武司もプロ10年目の1996年にようやくレギュラーを奪取し、その年39本塁打でホームラン王に輝いた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド