東京マラソン「コース間違い」した白バイ隊に「不要論」 ネット上で相次ぐ
正月の「箱根駅伝」を始め、日本国内で開催されるマラソン大会で一般的に見られる光景が、ランナーを先導する白バイ隊員の姿だ。レースを中継する民放番組では、白バイを運転する隊員の名前や都道府県警名、部隊名のほか、趣味や好きな食べ物など、視聴者にとっては「どうでもいいよ」という内容も紹介されるのが、半ば恒例となっている。
マラソンを先導する白バイ隊員は「エリート」ともいわれるが、果たしてそうなのか。「エリート」なら「コース間違い」という単純ミスは犯さないだろう。
ネット上で、<バイクの後ろで排ガス吸いながら走らされるランナーはたまらんだろう><マラソンには不要>との声もある白バイ隊はなぜ必要なのか。
「先導する白バイ隊員は、レース中のコースに突然、不審者などの邪魔が入ってこないよう“警備”する役割があります。沿道に警官をびっしりと配置するわけにはいきませんからね。白バイ隊員は不測の事態に備えて観衆の動きに目を配り、ランナーのレース配分も考えながらスピードも一定に保つ必要がある。運転技術力が高いのは間違いないでしょう。今回のミスは、白バイの前方を走るテレビの中継車の動きでコースを見失ったのかもしれません」(警察ジャーナリスト)
東京マラソンはただでさえ「折り返しが多い」「複雑なコース」といわれる。先導する白バイ隊には入念な事前確認が必要だろう。