プロ野球「早くも欠かせない」新助っ人3人の実力と評判(パ・リーグ編)
ブライアン・オグレディ(西武・外野手・29歳)
プロ野球開幕から1カ月が経過し、世の中はゴールデンウイークに突入した。コロナ禍の水際対策により、新外国人選手はキャンプには合流できなかったが、好スタートを切ったのは誰か──。早くも欠かせない存在となっているパの助っ人3人をピックアップした(成績は全て29日現在)。
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左翼と中堅を中心に28試合に出場し、打率.253、13打点、3本塁打。メジャー経験は通算3年で62試合と多くはないものの、昨季パドレスで同僚だったダルビッシュからは「性格が良く、パワーあふれる打撃が印象的。ぜひ応援してあげてください」とエールを送られている。
本人もダルビッシュから日本球界について根掘り葉掘り、聞き込んだというだけあって、態度はマジメ。来日前から西武の球団スタッフと連絡を取り合い、食事面や日本の野球文化、球団の歴史などをレクチャーされた。
■日米を股にかけるポッドキャスター
さらに「ポッドキャスター」という顔もある。今年2月から週1で、自身が共同ホストを務める「ブレーキングバット」というポッドキャスト番組を配信。さまざまなゲストを呼んで野球に関する話題を提供し、ロッテ佐々木朗希の完全試合も紹介していた。昨季までオリックスに在籍したアダム・ジョーンズや、マリナーズ二塁手のアダム・フレージャーが出演したこともある。
年俸8000万円の1年契約。バットでもネットでも結果を出す。
アリスメンディ・アルカンタラ(日本ハム・内野手・30歳)
日本ハムでお値段以上の存在感を放っている。
昨秋に就任した新庄監督をサポートするため、昨オフに球団は珍しく計5億8000万円と大金を積んで新外国人4人を獲得。その中で年俸6000万円と最も安いのがドミニカ共和国出身のこの男だ。
スイッチヒッターとして打率.288、8打点、5本塁打。24日のソフトバンク戦では史上20人目となる左右両打席での本塁打を記録した。
■ウォシュレットにハマるドミニカン
「マイナーとメジャーを合わせて700試合以上に出場しているだけあって、1球ごとにポジションを変えるなど考えながら野球をやっている。日本の野球にマッチするかもしれない。陽気な性格でチームに溶け込んでいる。日本で驚いたことを聞かれた時、『ウォシュレット』と言って報道陣を笑わせた。今ではハマっているようです」(チーム関係者)
ジェシー・ビドル(オリックス・投手・30歳)
守護神・平野佳につなぐセットアッパーとして、14試合で3勝、防御率0.64、20奪三振。150キロ前後の直球に加えて120キロ台中盤の鋭く変化するカーブを武器に、三振の山を築いている。福良GMも入団会見で「三振を取れる選手」と、このサウスポーを評価しており、期待通りの働きを見せている。
■高速カーブでつかみ取るジャパニーズドリーム
2010年フィリーズ1位(全体27位)で入団。15年にトミー・ジョン手術を受け、18年にはブレーブスで60試合に登板したものの、以降は成績の悪化に伴って登板数も減少。新天地を日本に求めた。
年末に高校の後輩のモデル美女と結婚したばかり。当面の目標は「オリックスで活躍して、奥さんと2匹の愛犬と一緒に日本で生活したい」という。決してかなわぬ夢でもなさそうだ。