巨人・菅野リーグ首位タイ5勝目も…完全復活なのか? OB投手2人が指摘する懸念材料
■江川氏の苦言
巨人OBで野球解説者の江川卓氏は今年2月、自身の公式YouTubeチャンネルで6勝7敗だった昨年の菅野について「ワンシームみたいな言い方を彼はしてたんだけど、一番僕の中で良くなかったと思うのは、左打者の外側に落ちていくシュートみたいなのを投げ始めたのよ」と指摘。「そのボールを使って外に引っ掛けさせるというか、その必要性を感じない。それによって、すごく広く使ってるイメージを持つけど、打者からすると全然怖いボールではない」と苦言を呈していた。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)が話を引き取る。
「ワンシームもそうだけど、シュート系のツーシームも含めてでしょうね。昨年あたりから直球がシュート回転する球も目立っていて、ツーシームを含め、それが左打者には絶好球になっていた。全盛期より球威が落ちていることもあって、直球の割合が年々減っている。この日も、やはり変化球が多く、かわしている印象。150キロを超えていた球速は戻らなくとも、本当の意味での復活は、直球の質が戻ってからになるでしょう」
これでリーグトップタイの5勝目(3敗)となったが、完全復活はまだ遠そうである。