大谷翔平は本塁打王争いに出遅れも…同僚の打撃タイトル争いで“漁夫の利”期待
エンゼルス・大谷翔平(27)が大台に迫った。
2戦連続「1番・DH」で出場した日本時間23日のアスレチックス戦で、今季最長となる飛距離約135メートルの先頭打者9号アーチ。これで7本に終わった2020年を除き、メジャー4度目の2ケタ本塁打に王手をかけた。
昨季はブルージェイズ・ゲレロ、ロイヤルズ・ぺレスらと熾烈な本塁打王争いを繰り広げたが、今季はペースダウン。ヤンキース・ジャッジ(15本)、アストロズ・アルバレス、同僚トラウト(ともに12本)らの後塵を拝して現在、リーグ7位と出遅れている。
昨季と比べて精彩を欠く大谷とは対照的に同僚2人の打撃が好調だ。今季、右翼に定着したウォードが規定打席未満ながら打率.370のハイアベレージ。右ふくらはぎ痛から完全復活した主砲トラウトは打率.323(リーグ7位タイ)、12本塁打、26打点(7位タイ)と三冠を狙える位置に付け、早くもMVPの有力候補に挙げる米メディアもある。
同僚2人が好調をキープすれば、ホームランキングのタイトル獲得を狙う大谷にとって好都合。相手バッテリーのマークがウォード、トラウトに分散し、大谷への攻めが手薄になるからだ。