失速した原巨人の救世主が中田翔“再々昇格”の笑止…最下位まで6.5差、若手育成どこへ?
交流戦を8勝10敗の10位で終えた巨人。セ・リーグでは2位につけているものの、首位ヤクルトとは今季最大の7ゲーム差となった。
巻き返しを図りたい原辰徳監督(63)は、17日のリーグ戦再開から「カンフル剤」を打つという。二軍で調整している中田翔(33)を14日の一軍練習から合流させる“再々昇格”である。
■長嶋茂雄氏が激励、二軍戦で本塁打
今季は41試合に出場し、打率.215、5本塁打、20打点、得点圏打率.231の低空飛行で6日に今季2度目の二軍落ち。それでも、12日にジャイアンツ球場を電撃訪問した長嶋茂雄終身名誉監督(86)に打撃指導を受けると、その後行われた二軍戦で本塁打を放った。巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。
「交流戦で負け越して首位ヤクルトに7ゲーム差をつけられたこのタイミングで、起爆剤となるのが中田の昇格とは……。期待されている本塁打の数も得点圏での勝負強さも物足りない。開幕前に『今年のテーマは若手育成』と言ったのは、他でもない原監督だけに、迷走と言わざるを得ません。中田はすでに不振で2度も二軍行きとなったベテラン。12日に長嶋さんが激励して二軍戦で1本打ったからって、二軍落ちから1週間で、復調しているとはとても思えません。一番問題なのは、一塁で頭角を現しつつある増田陸(21)の出場機会を脅かすかもしれないこと。右の代打陣が手薄なため、中田をベンチに置いておきたいのかもしれないが、相手チームからすれば、早くも万策尽きたように見えますからね」