著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

エ軍マドン監督が解任されて注目 「監督代行」に関する4つの基礎知識

公開日: 更新日:

Q. 監督代行の平均勝率は?

A.2001年以降に誕生した61人の監督代行の平均勝率は4割5分8厘。前任者の平均勝率は4割2分8厘なので、シーズン中の監督交代はプラスに作用することが多い。

Q.「代行」の2文字が取れて翌年、正監督になるケースは何割くらい?

A.「監督代行」の5割強が翌年、正監督になっている。

Q. もっとも成功した監督代行は誰?

A.伝説になっているのは2003年5月にマーリンズの監督代行に就任したジャック・マキーオンだ。チームを引き継いだ時にマーリンズは16勝22敗だったが、マキーオン監督代行は、ミゲル・カブレラ、ジョシュ・ベケット、ドントレル・ウィリスら原石状態の有望株を褒め上げて大きな戦力に変身させ、チームを白星街道に乗せた。その結果、マーリンズはポストシーズンに進出。怖いもの知らずのヤング軍団はワールドシリーズまで勝ち上がってヤンキースを4勝2敗で撃破。監督代行の率いる低年俸軍団が世界一になるという奇跡をやってのけた。

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