メジャーでも「LIVゴルフ」参戦組への“嫌がらせ”? 全米OPは強風の午後スタートに集中
会場のザ・カントリークラブはアウト(4日間平均スコア35.99)よりインコース(同36.51)の方が難度が高い。インは特に風が穏やかな早い時間に回りたい。初日、3アンダー以上の6人のうち、4人は午前の10番スタートだった。ちなみに新ツアー組のP・ミケルソンとD・ジョンソンは午後の1番発進だった。ゴルフライターの吉川英三郎氏はこう語る。
■LIVツアーは商売敵
「PGAツアーにとって、選手を引き抜いたLIVツアーは商売敵。ツアー資格停止処分は理解できるが、USGAが新ツアーを敵視する理由はない。ワンCEOの前職は全米女子プロゴルフ協会のコミッショナーで、PGAツアーと深い関係にあった。開幕前の発言がPGA寄りと見られたようだが、優勝したM・フィッツパトリックは初日、D・ジョンソンと同組で、2人とも2アンダー7位タイだった」
さらに吉川氏が続ける。
「全米オープンも全英も世界に門戸を開放しているナショナルオープンです。新ツアーの資金源であるサウジは人権問題などを抱え、新ツアーは国家の悪いイメージを払拭するためのスポーツウォッシングとの批判も出ている。この問題がクローズアップされない限り、新ツアー組に門を閉ざすことはないと思う」
とりあえず、7月の全英オープンのスタート時間に注目だ。