ソフトバンク“韋駄天”周東が「俊足一本」卒業 バットでアピールし3打数2安打2打点
スピードスターがバットで魅せた。
3日、ソフトバンクの先発石川が1安打完封勝利。そんな右腕を援護したのが、俊足の周東右京(26)だ。
初回、右翼に3号ソロを放つと、三回には右前適時打。2安打を放った前日に続き、この日も3打数2安打2打点と活躍した。
2019年のプレミア12では代走要員として代表メンバー入りし、20年は盗塁王(50個)を獲得。この年は主に「1番・二塁」で出場し、打率.270とバットも好調だった。
しかし、昨季は打率.201で盗塁も21個と不調にあえぎ、右手人差し指骨折、右肩痛とケガも相次いだ。9月に右肩を手術し、今年5月下旬にようやく一軍に合流。三塁と中堅を守り、規定打席未満ながら打率.375、3本塁打、9打点だ。
「周東は足が速いので、コツンと当てるようなバッティングでも結果を出せる。しかし、それでは怖さがなく、好守備に阻まれたら何もできない。ソフトバンクにはこれまでも『小回りの利く便利屋』は何人もいたが、レギュラー奪取には至らなかった。球団も周東には二の轍を踏ませまいと、強い打球を打つことをテーマに打撃改造に取り組んでいた」(球団OB)
周東と同時期に頭角を現した栗原は不動のレギュラーに成長した。鷹の韋駄天も負けていられない。