野口みずきは世界陸上で五輪切符を獲得、メダルに届くのではと思った
マラソンの選手といっても、一年中マラソンのトレーニングをしているわけではない。普段は30キロも走ることはなく、他の部員とともにトラックの練習をしている。野口のマラソントレーニングにベッタリついていたら他の選手を見ることはできない。五輪直前はしょうがないにしても、野口の海外合宿のときでさえ「おまえだけの監督ではないから」と専任コーチを残し、他の部員のために帰国した。
普段のトレーニング時、男子は記録を取るコーチがいればいい。しかし女子は、コーチを監督のお手伝いとしか見ていない。私の感想では、女子の指導は男子の3倍の労力がかかると思う。
マラソンでは、鈴木博美(97年世陸金)、有森裕子(92年バルセロナ五輪銀、96年アトランタ五輪銅)、高橋尚子(00年シドニー五輪金)を育てた小出(義雄)監督もかなり苦労したと聞いた。 =つづく